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冬季封鎖直前の車中泊のバス旅



車中泊上高地
上高地の最も混む時期もこれならゆったり(但し体力勝負)
上高地は長野県道24号上高地公園線の釜トンネルを抜けた先にあり、一般車両の乗り入れが禁止されています。また、開門時間が5時から18時までと限られているため、5時前になると中の湯ゲート前には開門待ちのツアーバスやタクシーが列を成します。
前日の21時に新宿を出発し、夜通しで待つことしばらく。
ゲート前には「卜伝の湯」と呼ばれるお湯が湧き出す場所があり、温泉に浸かりたくなる誘惑に駆られる人もいるでしょう。
この場所から少し登ると、高山市へ抜ける安房トンネルがあり、私にとっては馴染みのある道です。
10月下旬、上高地が最も美しくなる時期。これまで夜行ツアーは何度も利用していたので、慣れたと思っていましたが。
やはり秋の上高地は予想以上。ツアーバスは多くの乗客を乗せるため座席のスペースに余裕がなく、ほとんど眠れないまま5時の開門を迎え、上高地に足を踏み入れることに。
大正池に着いた時、高地にあるだけあり気温は既に氷点下。ですが、夜明け直後の白み始めた風景の中で大正池を眺められるのは、この時間に訪れた者だけが味わえる特権です。
とはいえ、大正池は1915年(大正4年)の焼岳噴火によってできてから長い時間が経つため、かつての幻想的な「池の中に立つ木々」の景色はほとんど失われています。
その代わりに少し先の田代池では、浅い水深のおかげで木々が枯れず、まさに「幻想的」と呼ぶにふさわしい風景が広がり、眠気も吹き飛ぶ美しさ。
そして、いつもなら観光客で混雑している河童橋も、この時間帯は人がほとんどいません。
上高地の中は自由行動ですが、滞在時間は12時30分までと限られています。それまでに明神池を訪れ、河童橋まで戻らなければなりません。圧巻の紅葉を目の前に、時間との勝負を強いられるのです。
その時目にした風景は言葉で表現し尽くせないほどで、むしろ文章にするのが無粋に感じるほど。そして、この地で泊まりたいという決意が自然と湧いてきました。
しかし、問題はここから東京に帰る道のりです。
ご想像の通り、紅葉シーズンの長野県から東京への帰路は大渋滞が待ち受けています。松本インターにたどり着くまでに4時間もかかるほどの混雑。
とはいえ、その道中の風景も非常に美しいので、渋滞の苦痛を和らげてくれます。
特に沢渡(さわんど)付近の紅葉は圧巻であり一見の価値があり。ストリートビューで見ることもできますが、実際に目にする感動には及びません。
結局、新宿まで戻るのに中央道の渋滞も含めて8時間もかかりましたが、その道中で見た風景は今でも忘れられません。
旅程
日次 | 日程 |
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1日目 |
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2日目 |
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車中泊上高地
予算 | 10000円~(1名1室料金) |
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所在地 | 長野県松本市上高地 |
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